Top
Index Gallery Tips BBS Links Back
ニュージランド情報
2019年3月に訪れたニュージーランドでの天体写真撮 影に関す る情報の紹介です
荷物のパッキング、手荷物について


ま ずは天体撮影の機材をどのように運ぶかです。

使用したニュージーランド航空は通常は格安チケットだと預け入れ荷物は一つ、23kgまでですが、事前に申し込むと 預け入れ荷物を一つあたり8,000円で追加できます。一つあたりの重さは同じく23kgまでです。私は今回預け入 れ荷物を2つとしました。この2つの預け入れ荷物に
  • (スーツケース #1) ビクセンAP赤道儀
  • (スーツケース #1) AP赤道儀パーツ類 (コントローラー、バランスウェイトなど)とプロミナー 500mm F5.6Lに用いるプレート類
  • (スーツケース #2) ビクセン AP三脚
  • (スーツケース #2) カメラ三脚
  • (スーツケース #2) 一般撮影用カメラレンズ Tamron 70-210mm F4, Nikon 50mm F1.8, Nikon 18-35mm F3.5-4
  • (スーツケース #2) 天体用カメラレンズ Samyang 12mm Fisheye F2.8
  • (スーツケース #2) 双眼鏡 Nikon 8x30E
のように分けてパッキングしました。
がんばれば制限にあった大きさの中で最大のスーツケース1つに容量的には入れられるの ではと思いますが、重量の 23kgを守るのが厳しいかもしれません。防寒着なども持ちたいので8,000円ならばリーズナブルと思い、事前申 し込みでスーツケースを2つにしました。

ニュージーランドで使用した機材



スーツケース#2はAP 三脚の長さが結構あるので、預け入れできる サイズ制限の中で内寸がAP三脚を入れられるものを選びました。またその中にはトレッキング時に使うLowepro カメラ用バックパックを入れて、その中にレンズポーチに入れたカメラレンズを収納しました。そのバックパックには双眼鏡も入れましたこのトレッキング用 バックパックは緩衝材もしっかりしているので、レンズ類をスーツケースの中に入れても安心感がありました。このバッ クパックはそれなりの大きさがあるので、スーツケースの片側をほとんど占めています。反対側に二つの三脚を緩衝材 を兼ねた防寒着にくるんで入れると、こちらもほとんどいっぱいになりました。残った周りの隙間に小物や衣類の一部を詰めて中でものが動かないようにしました。




一方でスーツケース#1はわりと小さめのもので済んでいて、天体用機材 を出してしまえばスーツケース#2の中に入れてし まえる程度のサイズで、レンタカーでホテルを移動するときなどはそのようにしていました。(複数人だとレンタカーのト ランクに嵩張るスーツケースをどう積むかも悩ましいので)
こちらは赤道儀とパーツ類が片側を占め、残りの半分に衣類など一般的な旅行に必要なものを入れました。赤道儀も緩衝 材と運 搬ケースを兼ねた小さなカメラバックに入れています。



手荷物としては以前から出張の際に使っていたマンフロット NEXTバックパックを使いました。このバックパックはカメラとPCの両方を収納できてカメラ用スペースが下半分だけで上部には別のものを入れられる ように2気室に分かれているタイプです。(かつ、お手頃価格です。)

通常は収納スペースが分かれていた方が私には使いやすいのですが、今回は間のセパ レーターを外して内部収納スペースを1気室化することで、長さのあるプロミナー500mm F5.6Lを入れました。手荷物には以下のものを入れました。
  • プロミナー500mm F5.6L + TX07T
  • カメラボディ2台 (Canon 6D SEO-SP4, Nikon D750)
  • 天体用カメラレンズ Tamron 15-30mm F2.8, Sigma 35mm F1.4 (レンズポーチに入れて)
  • PC
  • 大容量モバイルバッテリー 2つ

マンフロット NEXTバックパック



これだけ入れると制限の7kgをかなり超えていたのですが、もしチェックされて何か言 われたらPCを出そうと思っていました。ニュージーランド航空のサイ トには以下のように記述されているのでPCは7kgの制限の外にできます。
> 手荷物1個、およびハンドバックや薄型/小型ノートパソコンなどの小さなお手回り品1つ

実際には重さをチェックされることはなかったです。サイズ制限ぎりぎりのキャリーバックを機内持ち込みにすると搭乗 口で預けさせられたりということは目にするので、通常の大きさのバックパックであればまず重さはチェックされないの ではないかと思います。(それでもチェックされたときに対応可能にしておくべきだとは思いますが。)

あと最近はリチウムバッテリーに対する制限が厳しくなっているのは要注意です。リチウムバッテリーおよびそれを使用 した機器(PC、カメラ、スマホなど)は預け入れることは禁止されており、機内持ち込みの手荷物にする必要がありま す。機内持ち込みであっても容量(100Wh以下)、個数なども制限されます。





成田からクイーンズタウンへ


ニュージランド航空にて成田空港から北島オークランドま で、 そのあと南島クイーンズタウンまで乗り継ぎました

オークランドで一度預け入れ荷物を受け取って入国審査と税関検査を受けます。入国審査カードを記入する必要がありま した。ニュージーランドは持ち込み品の検査が厳しく、食べ物だけでなくトレッキング用装備などの申告も必要になりま す。 私はトレッキング用シューズを持っていたのでその旨を申告しました。そうすると靴底の汚れなどのチェックをされると 聞いていたのですが (外来植物の種などを心配してのことです)、綺麗にしてあるか?と聞かれただけで済みました。
税関を済ませたすぐ後に荷物を再び預け入れる場所があるのですが、乗り継ぎまで時間が少ない場合には自分で国内線 ターミ ナルまで持っていってそちらで預け入れるようにとガイドされます。私は乗り継ぎの時間がなかったので、そのようにし ました。国内線ターミナルまでは徒歩10分ぐらいです。ただ結局は予定していた乗り継ぎができず次の便に変更となり ました。

クイーンズタウンの空港でスマホ用にVodafoneのSIMを購入しました。いくつかプランは選べるのですが 4GB/$49 (NZD) のものにしました。店員がSIMのアクティベートだけでなくスマホの設定変更もしてくれます。ただ私のスマホはデュアルSIM対応のせいか設定に苦労して いて、やりやすいように英語設定に変えてくれと言われました。結局は日本用のSIMをDisableすることで使用 できるようになりました。私は中国に行く際など自分でSIMの購入・設定をしているので店員に任せずともできたとは 思うのですが、それでもきちんと使えるようにしてくれたので任せて大丈夫だと思います。

Vodafone ショップの目の前には予約してあったHertzレンタカーのカウンターもあったのでそこで手続きを済ませれば、キーを渡されてレンタカーが駐車してある場 所を指示されるので、駐車場まで歩いていってレンタカーに乗り込みました。

レンタカーにはカーナビオプションをつけていました。スマホの電波が通じないエリアが結構ありそうだったので Google Mapに頼るだけでは心配だったからです。結果的には、カーナビに頼る必要があるのは都市部でそのような場所であればスマホが使えるので、なしでもよかっ たですね。




現金は成田空港で1万円弱をニュージーランドドルに換えていきましたが、旅行中はたいていはクレジットカードで済ま せ てほとんど現金は使いませんでした。ホテルによっては洗濯機を使うのにコインが必要 (一回当たり$2 - $4)な場合があり、その時ぐらいでした。ただホテルの支払いなどクレジットカードだと手数料
2%がかかるというところが多かったですね。 すこし意外でし た。
クレジットカード決済は店の端末にIC付クレジットカードは手前側から縦に差し込んでPIN番号を入力という 方式でした。ただ端末にてデビットカードかクレジットカードかを選択する必要があったことが多かったです。その選択 の仕方がよくわからず店員さんに聞いてクレジットカードなら矢印キーを押すんだと教えてもらったこともありました。




クイーンズタウン空港のVodafoneショップ





クイーンズタウンからマウント クック・テカポへ

星見の場合は滞在先としてテカポ周辺を選ぶのが普通だと 思います。テ カポへはクライストチャーチからだと2時間ぐらい、クイーンズタウンからは3時間ほどかかり途中に峠越えもあるの で、クライストチャーチからのアプローチの方が良いと思いますが、私の場合は星見以外の観光目的もあったのでクイー ンズタウンからマウントクック・テカポ方面へと移動しました。




プカキ湖でマウントクックへの道とテカポへとが分岐しますが、クイーンズタウンからだとその分岐の少しだけ手前に トワイゼル Twizel という小さな町があります。そこには小さいながらもショッピングモールがあってFour Squareというスーパーもありました。テカポにあるスーパーと同じ系列なのですが、こちらの方が品ぞろえ も豊富でお値段も安かったよう に思います。

マウントクックのビレッジにはスーパーはないので、こちらを利用することになります。朝食、昼食はスーパーで食パ ン、チーズ、スモークサーモン、ベーコン、ヨーグルト、パスタ、サラダ用野菜などを買っておいてホテルの部屋にある キッチンで簡単に準備して済ますこと が多かったです。調味料、キッチンペーパー、ジップロックなどを買いそろえる必要はありますが、いちいち外食に出る のも面倒なので、これでよかったと思います。お手軽なカップ麺も売られていましたが韓国のものが多く(辛ラーメンな ど)、日本のカップ麺はあまり見かけなかった です。

買い物をする前に、ホテルにチェックインしてキッチンに何があって何が足りないかを確認してからの方が良いとは思い ます。マウントクックで利用したホテルにフライパンがなくてびっくりしたことがありました。

ただ電化製品などを入手できる場所はチェックしませんでした。なにか忘れ物をした場合に必要になるかもしれないです よね。SDカード、USBケーブル類程度であればテカポの土産物屋で売っているのは見ました。

トワイゼルにはホテル、モーテルも何軒かあり割とリーズナブルなお値段で利用できるようで、ここからだとマウント クックとテカポの両方にアプローチしやすい(どちらも30分ほど)のでベースにしても良いかもしれません。


トワイゼルのスーパー Four Square
(Google Map ストリートビューより)





マウントクック

トワイゼルの先でマウントクックへと道を取ると右手には きれいなブルーのプカキ湖が広がります。
マウントクックのビレッジへは約50km、30分の道のりです。(つまり時速100kmで走るのが普通)
この道沿いにはところどころに車を停めることのできるスペースがあるので、見える景色によって星見のポイントとして 選んでよいと思います。

分岐から12kmほどいったところに、Peter's Lookoutという展望台があります。そこは道路わきではなく右折して侵入する(つまり道路から少し離れている)きちんとした展望台・休憩所のように なっており簡易トイレもありました。
道路からも少し高くなっているので通過する車のライトの影響も受けにくいのではと思いました。

ここからだとプカキ湖とマウントクックを一緒に収められるのですが、マウントクックまでまだ少し距離があるので星景 写真で撮ると山が小さすぎるかもしれないですね。(手前の道と合わせて望遠レンズで切り取るのが定番構図のようで す。NZ写真集などで見ました。) マウントクックとプカキ湖をバランスよく一緒に収めるには、分岐から28kmぐらい進んだあたりの道路わきのスペー スがいいようには思いました。

プカキ湖の眺め南南西方向。(分岐から15kmのあたり)



マウントクックでの2泊目にテ カポまで移動して星見をしたのですが、それは山で発生する局地的な雲から逃げる必要があったためで、その途中で Peter's Lookoutにも立ち寄ったのですがそこではまだ雲から逃げきれず結局テカポまで行ったということがありました。プカキ湖とは反対側、進行方向左手に はマウントクックからの山が続いておりその地形的な影響が残りそうです。もちろんマウントクックでも晴れているとき には大丈夫でしょうから、そのあたりの天気の見極めが必要ですね。



Peter's Lookoutからの眺め。真北方向。左奥に見えているのがマウントクック
(Google Map ストリートビューより)




マウントクックのビレッジの近くでも道路わきに車を止め ることのできるスペースがいくつもあるので、そのうちの一か所を星の撮影に使用しました。その日は局地的な雲も発生 せず快晴の条件が続いた良い夜でした。日本と同じで秋になって気温が下がれば山による局地的な雲というのは減るのか もしれませんね。

時期によるとは思いますが、私が星を見た晩は金曜日だったためなのか結構遅い時間、23時ごろまでビレッジにやって くる車、ときには大型バスも頻繁に道を通過していきました。ライトの影響もそうですが、制限速度100kmの道なの で十分 な注意が必要です。道路からなるべく距離を取って機材を展開したいものです。

私は星見には使わなかったのですが、タスマン氷河へのトレッキングコースの駐車場への道が右に分岐します。そちらの 道だと車の通行はもっと減るでしょうから、それも良い選択かもしれません。しばらくは進行方向左手の山にかなり近く て西側の視界が限られそうですが、少し行くとちょっと距離が離れ、そのあたりに車を停められそうなスペースもありま した。
ただマウントクックは見えないのではないかと思います。そのかわりに南側の景色はこちらのほうが少しいいように思い ました。

ビレッジのすぐ手前のポイントから。ビレッジ方向。



撮影した場所
(Google Mapより)


撮影した場所
(Google Map ストリートビューより)






テカポ


テカポは星を見るのに良い場所として一般観光客にも知られているようです が、実際に星を撮影するロケーション、テカポの町の光害の影響に気を使いました。あと町の北西にあるマウントジョン 辺りで局地的な雲が発生することもありました。私が滞在したときは北西から風が来るのか、北西のマウントジョンに雲 がかかり、そこから南東方向、テカポの町の上を雲が流れるという状態によくなっていました。とくに昼間から夕方にか けてです。マウントジョンといっても町からの標高差は300mに過ぎないので、これらの局地的な雲の高度はかなり低 く、その分少し場所を変えるだけでずいぶんと状況が違いました。

善き羊飼いの教会から撮る星景写真が定番ですが、町の光が直接目に入ってきたりして星を見るには良い環境 ではなく星景写真を撮る気にもならなかったです。

テカポにある善き羊飼いの教会






テカポでは2か所のス ポットを使いました。

1か所目はGodley Peaks Roadに入ってマウントジョンの西側を通って北に抜けた先にある場所です。テカポの町からは10kmほどです。この道沿いでは何か所か使えそうな場所が あり、それらの場所で星の撮影をしている人を見かけました。

北東方向の眺めも良く星景にも良さそうで、テカポの町の光害も手前の丘に隠してもらえます。その方向も 南西になるのでその低空にめぼしい撮影対象が来ることもないです。ただ難点は、先に書いたマウントジョン由来の局地 的な 雲に南側を隠されたことです。もちろん気象条件によるので、テカポの2泊目の天気であれば、ここでも大丈夫だっただ ろうと思います。
このあたりは夕方のうちに雲の動きなどを見て判断でしょうか。

この場所からはさらに湖に近づける砂利道が伸びていて、そちらにキャンピングカーを使って星の撮影をしているグルー プがいて夜の間も声が聞こえてきました。私は砂利道をレンタカーで進んでいく勇気がなかったのでそちらまでは行きま せんでしたが、眺めはもっといいのかもしれないですね。

撮影場所 (Google Mapより)



撮影場所の様子 (Google Map ストリートビューより) 道路 右手の砂利のところに入ります。






もう1か所はTekapo Canal Roadを南に入ったところです。ただしTekapo Canal Roadは入ったところに注意の看板が出ており、通り抜けは禁止されていること、この先数キロでクローズとなることなどが書かれていました。私はその内容 を読んだ限りは星見に使っても問題ないと判断しましたが、各自でその注意書きを読んだうえで判断はすべきものかとは 思います。一晩星見をしている間に数台の車が通過し、戻ってくる車の方が少なかったです。その人たちが先で何をして いるのかはわからないですね。居住者の方とはちょっと思いにくかったです。1台はキャンピングカーでした。
この場所の先はずっと直線道路になっているので、車のライトがかなり先でも見えている状態が続きます。

この場所の良いところはテカポの局地的な雲の流れから離れることができることです。ただテカポ1泊目の夜は、マウン トジョン由来の雲とは違う低層の雲の動きがあり、その雲に邪魔される時間帯はありました。
悪いところは、テカポの光害が北から北東にかけてとなり、昇ってくる わし座、たて座あたりの天の川がその光害の中になっていました。1番目の撮影場所より町への距離も近いですからね。


どちらの場所もテカポのホテルから数分だったのは楽でしたね。テカポの方がマウントクックより晴天率は良 さそうなので、テカポにホテルを取るのはある意味、安全策だと思います。
テカポ・マウントクック間は約100km、1時間ちょっと移動に必要です。夜間だとウサギなど野生動物の飛び出しが 多く運転は大変でした。もしくは先に書いたように中間点になるトワイゼルを選んで、どちらにも行けるようにするか (かつトワイゼルから近いプカキ湖周辺のポイントも使えそうです)でしょうか。


撮影場所 (Google Mapより)




撮影場所の様子 (Google Map ストリートビューより) 道路 左手の砂利のところを使います。結構広いです。





天体を手動導入する際の注意点

使 用したAP赤道儀は手ごろな大きさに加えてUSBモバイルバッテリーで駆動可能で低消費電力というのが選んだ大きな 理由ですが、そのかわりに自動導入に対応していません。(方法はあるのですが導入速度が遅かったりして使用は見送り ました。) 対象の天体は手動導入する必要があります。
あらかじめ星図ソフトに構図を設定しておき、カメラのファインダーで見える星と星図ソフトに表示される星とを見比べ ながら導入していました。星図ソフトはCartes du Cielを使っています。下のスクリーンショットはイータカリーナ星雲やRunning Chicken Nebulaのところになります。

カメラファインダーでの星の見え方はドイツ式赤道儀だと東側の空に向けている(テレスコープウェスト)か西側の空に 向けている(テレスコープイースト)かで見え方が反転します。私はいつもの北半球では東向きでは正立像で見える一方 で、西向きでは反転像となる
ようにセッティングすることが多いで す。西側 を撮影するときには星図ソフトの表示を反転させてファインダーでの見え方と一致させています。今回もそのようにカメ ラを望遠鏡に取り付けていたのですが、その向きだと南半球の場合は西側を向いているときが正立像となります。
なので最初に小マゼラン星雲を西向きにて撮影しようとしたときに星図ソフトの表示はそのままでいいと思い込んでいた の ですが、どうにもファインダーでの星の見え方と星図ソフトの表示が一致しません。

実際にはこの"正立像"というのが問題で、南半球で普通に空を見上げると南が上となる見え方になります。星図ソフト の赤経・赤緯座標モードにおける通常表示は北が上なので、反転していることになります。つまり正解は、西側を撮影す ると きは星図ソフトの表示を反転させる必要がある、東側は通常の北が上の表示モードで良い、でした。
オリオン座が逆さに見えるというのは有名な話なのですが、この南が上ということがなかなか感覚としてとっつきにくい ですね。下弦の月がまるで上弦の月のように見えたときも最初は頭が少し混乱して、どうしてこのように見えるのか考え る必要がありました。




星図ソフトCartes du Ciel。赤経・赤緯モードだけでなく、地上座標モードでも表示を反転できて極軸望遠鏡の視野確認に重宝します。





天気予報

トレッキングにしても星見にしても天気の判断が重要なのですが、現地で一 番参照したのは The Weather Channel (Weather.com)でした。場所 Aoraki/Mt Cock National ParkかLake Tekapoを選んで、1時間ごとの予報を出すとClear (快晴)、Mostly Clear、Partially Cloudyなどの予報がリストされます。夕方出かける前にこれをチェックして判断していました。何時から快晴になるといったところの精度までは期待しな い方がいいかもしれませんが、大まかにその夜撮影できそうかというレベルの判断には十分に役立ってくれました。

10日先までの予報も出せて出発する前までは頻繁にチェックして一喜一憂していましたが、日本の週間予報 と同じであまりあてにはならないと思います。私のケースでは出発時点では星の撮影ができるのは1日だけ、もしかして 2日できるか?なんていう感じでしたが、幸いにもその予報よりはずっと好転してくれました。


あとはMetServiceというサイトも見ました。ここはNZに特化した天気予報のようで、マウントクックのライ ブカメラがあるのがよかったです。ただ直近の予報の精度ではThe Weather Channelのほうがあてになるように感じました。

私は滞在中知らなくて使わなかったのですが、テカポのマウントジョンにもライブカメラがあるようなのでそ れも貴重な判断材料になりそうですね。

The Weather Cannelの1時間予報





帰国

クライストチャーチ早 朝5:50発の便でオークランドを経由しての帰国でした。
クライストチャーチ空港の目の前のホテルに宿泊して午前4時にチェックアウトして空港に向かいました。レ ンタカーはRental Car Returnのサインというどこでも共通の標識に従って所定の駐車場に入り、レンタカー会社のラベルがつけられているパーキングロットに車を停め、車の キーを用意されている所定の封筒(氏名、日付、車の登録番号などを記入します)に入れてボックスに返却しました
前日に飛行機のオンラインチェックインを済ませた時に90分前に空港に来ることというガイドがあったのでこの時間に しました。空港のカウンターはすでに稼働しており、機械でのチェックイン(オンラインチェックインをしていない場 合)、航空券の印刷、預け入れ荷物のタグの印刷をして自分でスーツケースに取り付けたうえで、カウンターで職員に スーツケースを預け入れました。ただそのあとの空港のセキュリティチェックが5時開始ですこし待つ必要がありまし た。

出国についてはとくに書類も必要なく、預け入れた荷物もオークランドで受け取らずに成田まで直送されるので乗 り継ぎはスムーズでした。オークランド空港では国内線ターミナルから国際線ターミナルまでまた10分ほどの徒歩で す。バスもあるということですが悪天候でもない限り歩くので問題ないですね。

帰国の便は朝発で夜着という昼間のフライトということもあり、あまり寝ることもなく映画を見たりして過ごしました。 帰国便の方がやや西向きになるせいか少し長かったです。
サマータイム期間だったので日本との時差は4時間ありましたが、それでも時差ボケも問題にならず体への負担はそれほ どでもなかったです。




クライストチャーチ空港目の前のホテル (Google Map ストリートビューより)
24/7 (24時間/7日 = 24時間、平日、週末にかかわらずいつでもOK)の空港へのシャトルバスなど空港対応のサービスが充実しています。