2019年3月に初めて訪れたニュージーランドで最初に撮影した天体写真がこの小
マゼラン星雲です。小マゼラン星雲を撮影するにはもう少し早い時期の方が適しているので薄明終了後すぐに撮影を始め
ました。小マゼラン星雲は肉眼でもぼんやりとその姿を見ることができますが、大マゼラン星雲ほどはっきりとはしてい
ないですね。それでも手動導入でもやりやすいのは助かります。
内部の赤い星雲はHEUIB-IIフィルターを用いたほうがはっきりと写りますが、なしでもある程度写りますし、一
部の星雲が青く写るのも興味深いです。すぐ近くにある球状星団の中心部が3分半露出だと飽和してしまうので、1分、
20秒露出のコマも撮影してレイヤー合成をしています。右側にあるNGC104は大型の球状星団でオメガ星団に近い
大きさがあります。
初めての南半球ということで写り映えのする明るい天体を中心に撮影したので、NZの素晴らしい空の条件とあいまって
画像処理は比較的あっさりと済ますことができたのですが、その中ではこの小マゼラン星雲は処理に手間がかかりまし
た。色合いがもっと青に寄ってしまいがちだと思います。
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2019年3月
Kowa Prominar 500mm F5.6L
マウントアダプター TX07T 焦点距離350mm F4
EOS 6D SEO-SP4 (UIBAR)
ISO3200 210秒露出 x8 コンポジット
Vixen AP赤道儀にて追尾
PHD2 + ToupCam によるオートガイド
ニュージーランド Mt Cock National Parkにて撮影
Adobe Lightroom CC + Adobe Photoshop CCによる画像処理
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