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たて座にあるM11散開星団
は密度が高く観望において好きな天体の一つです。そのM11のある
たて座の天の川をコーワ
プロミナーの8枚モザイクで撮影しました。左中央部、濃い天の川のなかに恒星状に見えているのがM11です。右下には以前にGSO鏡筒で撮影した青い
IC1287と赤いSh2-54のコンビが見えていますし、右上にはチャレンジングな被写体である
へび座尾部Sh2-64付近の暗黒帯が入っています。天の川に暗黒帯が入り乱れていてなかなか表情豊かな領域です。この辺りは比較的高度も高くなり(天の
赤道近くになります)撮影しやすいところですね。
M11のあたりは天の川が濃くなっているのが肉眼でもわかるぐらい輝度がありスモールスタークラウドとも呼ばれてい
ます。その一方で、右上のSh2-64のあたりはかなり暗く輝度差が大きいので、全体的にバランスを取りながらの画
像処理にしました。Sh2-64付近の暗黒帯には白っぽいガスが漂っているのですが、その感じもなんとなく出てきて
います。彩度を高めにしてまとめました。
この鏡筒は以前の機材に比べて温度変化によるピント移動が敏感で、途中でピントを合わせ直す必要がありました。
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