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さそり座尾部の天の川・ 星雲群



毎年3月になると、さそり座を狙っています。春先ながらも3月は冬季並みに透明度 に恵まれるときがあり4月、5月より良い条件で撮影できるためです。問題は明け方近くにならないと撮影開始できない た め露出時間があまりかけられないことですが、露出の少なさを条件のよさが上回ることも多いように思います。今年は、 さそり座尾部にある彼岸花星雲、出目金星雲といった領域を撮影しました。
 
事前の確認で薄明開始時刻から撮影できるのが4:20まで、撮影を開始できるのは2:20頃と見積もったので、モザ イ クのコマ間移動にかかるインターバルを除いた1時間40分ぐらいが総露出時間の目安となります。そこから1枚あたり の露出時間、コンポジット枚数を決めます。フィルターはHEUIB-IIを使えば露出係数がかからないこと、EOS 6DでISO3200が使えることから1枚あたりの露出が150秒で済むというのはずいぶん助かります。

低空ですから撮影地内の場所どりも重要で、どのあたりから昇ってきてどこを通過するかを予想しながら茂みに邪魔され ないところを選びます。実際には2時を過ぎてもまだ茂みがかかっていて、双眼鏡で撮影領域を見て茂みから完全に出て きたことを確認してから撮影を開始しました。
    2015年3月
Vixen ED102SS 焦点距離660mm F6.5
BORG EDレデューサー F4DG 7704
EOS 6D SEO-SP4 (UIBAR) + HEUIB II
ISO3200 150秒露出 x4 コンポジット x9 モザイク
Kenko EQ6PRO赤道儀にて追尾
PHD2 Guiding + Orion StarShoot Autoguider によるオートガイド
天城高原にて撮影
Adobe Lightroom 5 + Adobe Photoshop CCによる画像処理