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オリオン座南部の 星雲群



最新式フルサイズ EOS 6Dを天体改造したファーストライトとしてBORG 77 EDIIによる9コマモザイクとしてオリオン座南部を撮影しました。 2008年にAPS-CのEOS KissDXでこの右側半分に当たるリゲル付近を8コマモザイクで撮影しましたが、フルサイズということでその約2倍の範囲をカバーします。EOS 6Dは低ノイズですからISO3200としてその分1枚あたりの露出とコンポジット枚数を増やしました。淡い星雲群 がどこまで出せるかという狙いですのでLPS-P2フィルターを使用しました。LPS-P2を用いると青い星雲が写 らなくなるという意見を目にすることがありますが、私が使う限りそのようなことは感じたことはなくご覧のようにリゲ ル付近の淡い青色の星雲を写しだす事ができます。

SEO-SP4改造となってLPS-P2と併用しても輝星の周りのハロは目立たなくなったように感じます。それでも リゲルの強烈な光は問題を引き起こし2箇所にゴーストが発生していたため、リゲルの位置をずらしたコマを撮影し(同 じくコンポジット x3)、ゴーストが存在していた場所はそのコマで置き換えています。またM42の中心部には露出2分、1分、20秒のコマをレイヤー合成しています。

手間をかけた分この領域の複雑な星雲の様相を写しだす事ができました。2008年の時には強力な処理のためにA4サ イズのプリントでぎりぎりという感じだったのですが、今回はEOS 6Dのおかげでもっと余裕があります。フルサイズ9枚モザイクは、APS-Cでいえば15-6枚のモザイクに相当しますのでその拡大率の低さも大きな助け になっていますね。


    2013年11月
BORG 77EDII 焦点距離510mm F6.6
BORG EDレデューサー F4DG 7704
EOS 6D SEO-SP4 + LPS-P2
ISO3200 8分露出 x3 コンポジット x9 モザイク

Kenko EQ6PRO赤道儀にて追尾
PHD Guiding + Orion StarShoot Autoguider によるオートガイド
天城高原にて撮影
Adobe Lightroom 5 + Adobe Photoshop CCによる画像処理