オリオン座中心部 |
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昨年R200SSの8コマモザイクでオリオン
座の三ツ星付近を撮影しましたが、その領域からM42へはどうつながっているのだろうということで、ED102SSの8コマモザイクにて三ツ星からM42
にかけてを撮影しました。 この領域はメジャーな対象ですので色々な方の作品を見ることができますが、今回は三ツ星付近を昨年の作品と同等のレベルにまで仕上げたときに、そのほかの 場所がどうなるかという観点で処理をしています。 結果はご覧のように、馬頭星雲からM42にかけての美しく複雑な星雲の様子が浮かび上がってきました。また三ツ星付近のちょっと不思議な感じの星雲との対 比も興味深いです。 このような淡い星雲の描写を狙うときにはLPS-P2は有効です。秋口の富士山は決して良い空ではないですが、それでもここまで星雲を出すことができま す。 その一方でM78付近を見ると、M78を対象としてその周囲の淡い赤い星雲を抽出した作品をときどき目にしますが、そのような作品と比べればまだ強調の具 合はそれほどでもないと言えます。今回の撮影方法ではそこまでの強調は難しかったので、作品の仕上がりとしてはこのレベルとしました。 他の方の作品を参考にして、この領域はこのぐらいという感覚がありますが、そこにとらわれないという考え方もよいかと思います。 月刊天文ガイド 2012年2月号 入選作品 |
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2011年10月 Vixen ED102SS 焦点距離660mm F6.5 BORG EDレデューサー F4DG 7704 SEO Cooled 60D (UIBAR) + LPS-P2 ISO1600 12分露出 x2 コンポジット x8 モザイク Kenko EQ6PRO赤道儀による追尾 PHD Guiding + Orion StarShoot Autoguider によるオートガイド 富士山新五合目にて撮影 Adobe Lightroom 3、Photoshop CS5 による画像処理 |
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