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へびつかい座Sh2-27からアンタレス付近の星雲群を200mmレンズ8枚モザイクで撮影しました。
この構図だと50mmレンズから中望遠ぐらいで撮影するのが普通だと思いますが、淡い星雲まで描写しようとすると焦点距離の短い光学系では星が目立ちすぎてしまうように
思い、焦点距離200mmのAskar ACL200を新たに購入して使用しました。作例をあまり見ない光学系だったのですが使ってみるとなかなかの性能です。周辺星像の良さに加えて
シャープさもまずまずで星像が締まっています。星座ぐらいの写野でいろいろな対象を撮影できそうです。
アンタレス付近などのさそり座はこれまで南天が暗い伊豆で春先まだ透明度が高い時期に撮影することが多かったのですが、今回初めて蓼科、5月という時期に撮影しました。
蓼科は天城高原などと比べると天頂方向などは明らかに暗い一方、南天の低いところは光害かかなりあります。その分伊豆で撮影した画像に比べて、さそり座のあたりから
急に光害カブリが増える感じで輝度・カブリの傾斜が大きくやっかいでした。また200mmレンズだとそれなりに写る範囲が広いですから光害カブリも単純に地平方向に徐々に
増えるというものではなく複雑なものでした。そういう条件の悪さの中かなりの強調をしているので、画像処理には苦労しました。
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