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2年前にも撮影していた、へびつかい座Sh2-27からアンタレス付近の星雲群を200mmレンズ8枚モザイクで納めた画像です。
この構図だと50mmレンズから中望遠ぐらいで撮影するのが普通だと思いますが、淡い星雲まで描写しようとすると焦点距離の短い光学系では星が目立ちすぎてしまうので
焦点距離200mmのAskar ACL200を使用しています。使用例をあまり見ない光学系ですがなかなかの性能です。周辺星像の良さに加えて
シャープさもまずまずで星像が締まっています。星座ぐらいの写野でいろいろな対象を撮影するのに活躍してくれます。
最近は冬季に伊豆方面に出かけることが少なくなり春以降に蓼科での撮影になるのですが、蓼科は伊豆に比べると天頂方向などは明らかに暗い一方、南天の低いところは
光害かかなりあります。その分伊豆で撮影した画像に比べて、さそり座のあたりから急に光害カブリが増える感じで輝度・カブリの傾斜が大きく苦労します。
その背景補正にGraXpertを使用しました。ずいぶんと処理は楽にはなるのですが、どうしても細かいところはマニュアルによる追加補正が必要ですし、淡い部分など
過補正によって階調が失われてしまうところもあるように思います。そのような要因による不自然さがないように気を付けての処理でした。
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