IC2169からコーン
星雲 |
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今まで使用していたR200SSとコマコレクタの組み合わせでフルサイズ EOS
6Dに対応するのに苦労していましたが、思い切って新しい鏡筒 GSO社 20cm
F5を購入しました。コマコレクタとしてはMPCC
MarkIIIをチョイスしました。この新しい光学系によって周辺減光と四隅の星像が改善されて、ようやくフルサイズでの撮影に目処が立ちました。 以前にMPCCを使用していたときは中心部のシャープさに物足りなさを感じたのと星像の不安定さに悩まされました が、その後の経験の中で星像の不安定さは2インチスリーブに固定するネジによる圧迫ではないかと見当がつき、今回の 鏡筒ではリング締め付け式の2インチスリーブなのでその問題は出ないと思われます。中心部のシャープさについてはシ ンチュレーションが良くなる春まで待たないと判断できないのですがモザイク撮影ではあまり問題にはならないですね。 自宅でのテスト撮影でチェックした後、2月頭の天城高原にてファーストライトとして、いっかくじゅう座の領域、青い IC2169からコーン星雲を撮影しました。1,000mmの焦点距離であってもフルサイズの9コマモザイクではか なり広い写野となります。空の暗い遠征地にて本格的に撮影し画像処理を行うことで光学系の特徴がわかってきます。 IC2169周辺の青い星雲と暗黒帯の絡み、コーン星雲あたりの解像感と色彩、天の川の星々の色合いといったあたり に注意して画像処理を行いました。コーン星雲周辺の赤い星雲の色合いもきちんと出したかったのでフィルターは LPS-P2やHEUIB IIは用いずにUIBARだけです。光学系は暗くなりましたがEOS 6Dの高感度特性のおかげでISO3200 6分露出でほぼ適正、状況によってはもう少し短い露出でも大丈夫かなという感じでした。 2月の頭ともなると冬の星座が西に傾くのが早いので、19時半ごろには撮影を開始しました。その分街明かりの影響が 出やすいのですが、この日の天城高原は雲海の気象条件となり近隣の街明かりが覆われていたのはラッキーでした。 |
2014年2月 GSO 20cm 焦点距離1000mm F5 Baader Planetarium MPCC Mark III EOS 6D SEO-SP4 (UIBAR) ISO3200 6分露出 x4 コンポジット x9 モザイク Kenko EQ6PRO赤道儀にて追尾 PHD Guiding + OAG9 + Lodestar によるオートガイド 天城高原にて撮影 Adobe Lightroom 5 + Adobe Photoshop CCによる画像処理 |
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