バラ星雲周辺 |
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冬の天の川に浮かぶバラ星雲
は眼視では望遠鏡を使っても微かに見えるぐらいですが、写真写りはとても良い天体です。そのバラ星雲を周辺を含めてGSO 20cm
F5の9コマモザイクで切り取りました。北側にはコーン星雲の領域につながる星雲、南側には少し離れて星雲が浮かんでいます。この南側のSh2-280は
比較的好きな対象で銀塩のころからバラ星雲と組み合わせて撮影していました。 この撮影ではHEUIB IIを使っています。HEUIB IIは露出係数がほとんどない割には赤い星雲のコントラストがついて画像処理がずいぶんと楽になります。その一方で、黄色や青の星の色は残るのも良いとこ ろです。LPS-P2は淡い星雲には威力がありますが星の色が失われてしまうことが多いのが難点です。もっとも それはLPS-P2をいれることによって露出を2倍伸ばすので、それによって星の輝度が飽和して白く飛んで いるからかもしれません。 この日は天候の回復が予報よりだいぶ遅れて、撮影を開始できたのは午前2時ごろでした。12月ともなると冬の星 座が西に傾くのも早くなりますから4時までの2時間で撮影を完了させました。その分露出を切り詰めることになり ましたが、写りやすい星雲ということで表現に破綻はなかったです。 |
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2014
年 12月 GSO 20cm 焦点距離 1000mm Baader Planetarium MPCC Mark III EOS 6D SEO-SP4 + HEUIB II ISO3200 4分露出 x3 コンポジット x9 モザイク Kenko EQ6PRO赤道儀による追尾 PHD Guiding + OAG9 + Lodestar X2 によるオートガイド 天城高原にて撮影 Adobe Lightroom 5、Photoshop CC による画像処理 |
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