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M16・M17







銀塩のころから何度か撮影しているM16と M17のペアをR200SSの8コマモザイクで狙いました。今回はコマコレクタとして、テレビューのユニバーサル・パラコアを使用しています。パラコアで は焦点距離が15%伸びるとのことなので、920mm F4.6となります。その分画角が狭くなりますがM16、M17がぴったりと収まりました。 

昨年末に初めてパラコアを使用したときには、中心部のシャープさはさすがと思いましたが周辺像が酷く使える状態ではありませんでした。その後フランジバッ クを標準より数mm伸ばすことで周辺像も満足できるレベルとなり、今回初めて作品に使用しました。シャープさと良蔵範囲の広さはさすがと思わせるものがあ ります。

またカメラはこちらも新たに用意した冷却60Dです。最新のカメラとしての高感度対応、高画素はかなり威力がありそうです。画素数が多いと、画像処理段階 でのノイズ低減処理の際にも有利になると思います。

この領域をデジタルで撮影するのは初めてなのですが、天の川がやや黄色を含んでいる(実際には微恒星が黄色っぽく写る)ので、どうも濁った色合いになりや すく、結局天の川の彩度を落としています。

M16とM17の中心部はかなり輝度が高いため、そこが飛んでしまわないよう注意して処理を行いました。短時間露出のコマも撮影しておいたのですが、それ は使わずに済ませています。


月刊天文ガイド 2011年8月号 入選作品
 
 
2011年4月
Vixen R200SS 焦点距離800mm F4
Televue Universal Paracorr
SEO Cooled 60D (UIBAR)
ISO1600 7分30秒露出 x2 コンポジット x8 モザイク
Kenko EQ6PRO赤道儀による追尾
PHD Guiding + Orion StarShoot Autoguider によるオートガイド
天城高原にて撮影

Adobe Lightroom 3、Photoshop CS5 による画像処理