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M16、M17からスタークラウド
ゴールデンウィークの天城高原で局地的な雲の合間に撮影できた1枚です。
この鏡筒ED102SSはちょっとF値が暗いため、E200を4倍増感(ISO800)として50分から60分の露出が必要ですから、このように時間が限られているときには不利ですね。

M16、M17付近も毎年撮影していますが、今年はM16の北側にあるSh2-54と一緒にではなく、南側のスタークラウドと一緒の構図にしました。

M16もあきらめて、M17とスタークラウドだけにした方が構図のバランスは良かったかもしれませんね。ちょっと欲張ってしまいました。
69判でノートリミングですが、これだけ輝度のある領域を撮影すると、さすがに四隅でケラレからくる光量低下があるのがわかります。

M16、M17は小さな双眼鏡でも見えるぐらい明るいものですが、こうやって撮影するとその輝度がよくわかります。それをなるべく飛ばさないように、かつ天の川の様子がわかるように気を使っての画像処理です。

天の川の微妙な濃淡、そしてあちらこちらに存在する赤い星雲などがよくわかると思います。



* 月刊天文ガイド 2006年8月号 入選作品
 
 
2006年5月 50分露出
VIXEN ED102SS 焦点距離660mm F6.6
BORG マルチフラットナー 6x7
三ツ星 Selfish 6x9
Kenko SE道儀による追尾
ASTROSNAP + ToUcamによるオートガイド
エクタクロームE200 4倍増感
天城高原にて撮影

Adobe Photoshopによる画像処理