2018年になって屈折光学系を久しぶりに機材変更しました。入手したのはコーワ
プロミナー500mm F5.6Lです。マウントアダプターTX07Tを組み合わせて350mm
F4というスペックになります。小型軽量でありながらまずまずの性能ということでこちらを選びました。
その新機材による最初の作品撮影として選んだのが春先に撮影チャンスが来る さそり座の南天低い領域です。散光星雲IC4628は何度も撮影に挑戦している対象ですが、今回はその西側(右側)にあ
る
おおかみ座とさそり座境界あたりに存在する暗黒帯と組み合わせて狙いました。この暗黒帯は以前に条件の良い日にさそり座の星野写真を撮影したときに存在に
気付いて、いつかは撮ってみたいと思っていたものです。高度はIC4628と同じぐらいですから天城高原から撮影で
きるだろうとは思っていたのですが、いざ撮影してみると輝度の高いIC4628に比べると、もっと難しいですね。そ
れでもこの日は3月後半ながら冬季並みに透明度に恵まれたおかげで写し取ることができました。数日前に降った雪が
残り冬と同じぐらいの強風が吹く中での撮影でしたが、その好条件を活かすことができてよかったです。
オートガイダーも新しいものに変えたのでその調整に苦労しながらの撮影でしたが、Prominarの期待したシャー
プさはまずまずとい
う印象です。赤ハロが少し出ますが以前使っていた光学系よりは少し程度は良くて、いずれにせよ現像時のフリンジ低減で
対応できるレベルです。少しだけF値が明るくなったのも助かります。
|
|
|
|
2018年3月
Kowa Prominar 500mm F5.6L
マウントアダプター TX07T 焦点距離350mm F4
EOS 6D SEO-SP4 (UIBAR) + HEUIB-II
ISO3200 150秒露出 x4 コンポジット x9 モザイク
Kenko EQ6PRO赤道儀にて追尾
PHD2 + ToupCam によるオートガイド
天城高原にて撮影
Adobe Lightroom CC + Adobe Photoshop CCによる画像処理
|