|
|
リゲル付近の魔女の星雲など
の様相豊かなこの領域は2008年に銀塩からデジタルへの移行直後に撮影してデジタルの性能に驚かされた対象
です。ほぼ10年ぶりに同様の構図で撮影しました。今の機材と画像
処理技術の進歩でどこまで作品の質を上げることができるかというところに興味がありまし た。
ここのところそれなりに淡い星雲の撮影もしていたのでそこまで苦労しないのではと思っていたのですが、その予想通り
にはいかなかったです。2013年にEOS
6Dに移行した際にオリオン座のこの辺りも撮影していたのですが、それよりも大変だった印象です。ひとつにはフィルターに違いがあると思います。
HEUIB-IIは赤い星雲に対しては強力なのですが、それとは違う波長の星雲に対してはLPS-P2よりコントラ
ストが弱くなりますね。それでもノイズ処理をうまく適用することでざらつきを出すことなく仕上げることができまし
た。10年前にはA4出力のサイズがやっとだったことに比べると大きな進歩ではあります。
またこの領域はリゲルのゴーストも問題となります。昨年にも同じ構図で1度撮影していたのでそのときのデータから、
通常の8枚モザイクに加えてゴーストの発生する箇所用に3コマ追加で撮影してそれらのデータも用いています。それで
もまだ2か所ゴーストが残った場所があったので、それは画像処理にて低減しています。
|