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"魔女の横顔" 星雲







オリオン座リゲルのすぐ右側 にある"魔女の横顔"星雲はその独特の姿から人気の対象ですが、淡くて撮影が難しいこともよく知られています。その 周囲にはさらに淡い星雲が複雑な形で漂っていることは、以前にリゲル付近をBORG 77EDIIで撮影したときからわかっていましたので、R200SSで魔女の横顔をアップにしつつ、その周囲の星雲まで描写することに前から挑戦したいと 思っていました。


10月に乗鞍高原で撮影したときには機材トラブルでうまくいきませんでしたが、11月の天城高原で撮影することがで きました。この日は冬にしてはやや透明度に恵まれない感じはあったのですが、それでも南天の暗い天城高原のよさも あって冬の天の川も綺麗に見えていました。

これらの淡い星雲を狙うからには、星雲強調としてのLPS-P2フィルターを用います。そうすると露出係数が2倍あ りますからその分露出時間を延ばさなければなりません。R200SSとパラコアの組み合わせではできれば20分以上 かけたいところですしコンポジットは2枚はしたいです。しかし8枚モザイクでインターバルを含めても5時間以内に収 めたかったことから1枚18分で2枚コンポジット、総露出時間4時間48分としました。23時から4時までの撮影と なりました。高度20度あたりから撮影を始めましたが、天城高原は南東も暗いので助かります。ただこの日はシンチュ レーションがよくなくて、シャープさが少し損なわれたのが残念でした。

淡い星雲が対象なだけに画像処理も手間がかかり、とくにモザイクのコマ間の色あわせ、明るさあわせには苦労し、途中 まで強調処理をしたところでコマ間がきちんとあっていないことに気づいて最初に戻るといったことを3回も繰り返すこ とになってしまいました。
 
 
2013 年11月
Vixen R200SS 焦点距離800mm F4
Televue Universal Paracorr
SEO Cooled 60D (UIBAR) + LPS-P2
ISO1600 18分露出 x2 コンポジット x8 モザイク
Kenko EQ6PRO赤道儀による追尾
PHD Guiding + OAG9 + Lodestar によるオートガイド
天城高原にて撮影

Adobe Lightroom 4、Photoshop CS6 による画像処理