はくちょう座中心部 |
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はくちょう座に存在するさまざまな星雲をACL200の8枚モザイクで撮影しました。近年の夏は高温化の影響でなかなか天体撮影が
できない状況となっていますが、久しぶりに撮影のチャンスに恵まれました。夏場は昼間の気温上昇に伴い積乱雲が発生、夜になって気温低下とともに雲が消えていくというのが
典型的なパターンなのですが、この日は夕方の時点ですでに雲がないという気象条件でそれは湿度の低さによるものだと思います。気象条件が安定していたおかげでコマごとの
色カブリの違いもほとんどなかったですし、露出を短めにしたことも手伝ってどのコマも良い条件の天頂付近で撮影できたので光害の影響も全くありませんでした。
こうなるとモザイクのコマ間の色調調整もとても楽です。 星雲の淡い部分も出るようにと思ってHEUIBフィルターを入れたのですが、過去のデータを見直してみるとこの領域であればHEUIBフィルターなしでもきちんと写るので、色合い重視なら HEUIBフィルターなしのほうが良かったかもしれません。それでも撮影条件の良さのおかげで満足のいく仕上がりとなりました。またこの撮影からビクセンのワイヤレスユニットを使用して AP赤道儀でも自動導入を行っています。最大導入速度が100倍と遅いので運用上の工夫は必要ですが今までの手動導入に比べるとずっと効率的に撮影を行えます。 この日はペルセウス座流星群極大日の前日で、撮影の合間に空を見上げているといくつかの流星も見ることができました。 |
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2024年 8月 Askar ACL200 200mm F4 Nikon Z6 HKIR改造 + HEUIB-II ISO3200 150秒露出 x4 コンポジット x8 モザイク Vixen AP赤道儀による追尾 PHD2 + ASI120MM Mini によるオートガイド 蓼科山七合目にて撮影 Adobe Lightroom Classic、Photoshop 2024 による画像処理 |
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