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さそり座







さそり座は、低空となるため 日本から撮影するには難しい対象です。3月半ばのこの日は、この時 期 にしては珍しい透明度に恵まれ山際までくっきりと星が見えていました。3月半ばでも薄明前には、さそり座はほぼ南中 となりますから撮影には絶好の機会です。

この機会を活かすために40mmレンズによる2枚モザイクを行いました。まず上半分を早めの時間から撮影し、薄明開 始直前に下半分を撮影するというスケジュールとしました。

撮影に使ったEF40mm F2.8 STMは最近発売されたパンケーキレンズでそのコンパクトなサイズが魅力ですが、F4まで絞れば周辺の星像はまずまずとなり星野写真には十分実用となり ます。

その判断は正しかったようで、現時点では満足と言える さそり座の作品となりました。さそり座の下のほう、とくに天の川の右側の暗黒帯がここまで表現できたことはなかったです。
またさそり座の頭部や、へびつかい座の淡い星雲の写りも良いですが、これは気象条件に加えて40mmレンズというの が良かったのではないかと思います。経験的に、広角レンズよりも長めの焦点距離のレンズのほうが星雲の写りは良いよ うに感じます。




 
 
2013 年3月
Canon EF 40mm F2.8 STM, 絞りF4.0
EOS Kiss X5 (IRフィルター改造)
Vixen GP赤道儀にて追尾
ISO800 8分露出 x4 コマ コンポジット x2 モザイク
天城高原にて撮影
Adobe Lightroom, Photoshop CS6による画像処理