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月明の火口を廻る

 
富士山新五合目から20分ほど歩いたところにある宝永山火口にて撮影しました。下弦近くの月に照ら された巨大な火口の上を星々が空を廻っています。

1コマ30秒露出で連写したものを Photoshop において比較明によるレイヤー合成をしてあります。ISO800, F3.5, 30秒露出が地上の風景に対する適正露出になります。合計12分にて地上を適正露出とするより、高感度、明るい絞り値による撮影となりますから、空の星が たくさん写ることになります。

9月半ばの撮影で、まだ緑を残していた植物を左下にワンポイントで入れました。宝永山火口は巨大ですから星と一緒に写すには広角17mmとなりました。そ の分巨大さが薄れてしまったのは残念です。それでもフルサイズのEOS 5Dですから、まだ表現はしやすかったと思います。左側のピークが山頂になります。東からは ぎょしゃ座が昇ってきています。

30秒露出だと熱によるカブリ、ノイズがそれなりに出ますから、現像前にダーク減算をしてあります。



2010年ビクセンオリジナル天体カレンダー 入選作品

    2009年9月
Canon EF16-35mm F2.8L II (17mm), 絞りF3.5
Canon EOS 5D
固定撮影
合計 12分露出
ISO800, 30秒露出 x 24コマ 比較明合成
富士山宝永山火口にて撮影
Adobe Lightroom, Photoshop CS4による画像処理