天地の営み | ||
2009年に引き続き、月夜の宝永山火口を訪
れました。富士山の登山シーズンは7,8月に限られます。宝永山はそれよりは少し長い間行くことができますが、それでも気温が低くなる時期は避けたいの
で、満月の頃に撮影できるチャンスはそう多くありません。今年は8月末の金曜日の夜に訪れたので数多くの登山者が山頂を目指していました。そのライトが山
頂へ続く道筋となっています。 今回は火口の縁を標高差にして100mほど下ったところから撮影しました。火口の見え方は異なってきますが、それと同時に手前に入ってくる小さな木々、草 の緑といったものがポイントとなります。ハイキングコースとはいえ、夜の暗い中、富士山特有の足場の悪くて急な斜面を上り下りしたので、気を使いました。 5D MarkIIはさすがに低ノイズで高感度特性がいいので、撮影自体は、やりやすかったです。月明かりの条件が良かったこともありますが、地上の階調が綺麗 に写りました。ダーク減算もせずにすみました。ただ解像度が高いせいか、そのまま比較明にて各コマを合成しても繋ぎ目が気になってしまったので、画像処理 にて補正しました。 月刊天文ガイド 2010年12月号 入選作品 |
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2010年8月 Canon EF 16-35mm F2.8L II (16mm), 絞りF5.0 Canon EOS 5D MarkII 固定撮影 合計20分露出 ISO1600, 30秒露出 x 40コマ 比較明合成 富士山宝永山火口にて撮影 Adobe Lightroom, Photoshop CS5による画像処理 |
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