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高原に昇る天の川


 
4月の乗鞍高原に昇る夏の天の川です。追尾撮影をすると地上風景がぶれてしまいますが、この写真では地上部分は固定撮影で得た画像 を追尾撮影した画像にレイヤー合成しています。撮影の順番として、まず水平出しをして構図を確認した状態で地上用の 画像を撮影、そしてそこから追尾モーターをオンして追尾撮影を行っています。地上部分を選択するレイヤーマスクの作 成ではとくに木の梢部分で苦労はあります。
4月は春霞、黄砂などで撮影条件としては厳しくなることが多いのですが、この日は透明度に恵まれて綺麗な天の川を見 ることができました。乗鞍高原の標高1,500mというのもプラスになったと思います。それでも東側と南に光害の影 響が出るので画像処理にて低減してあります。東側はある程度光害が残る状態にとどめ、そのぶん木のシルエットが浮か び上がるようにしました。

撮影に用いたCanon EF 16-35mm F4L ISは最近発売された新しいレンズですが、さすがに周辺まで収差が少なくフルサイズであってもF5での絞りで十分実用になります。星像のシャープさもなか なかです。カメラは無改造のEOS 6Dですが、夏の天の川は明るいですから画像処理中に彩度を上げることで十分な色彩が出てきます。



    2015年4月
Canon EF 16-35mm F4L IS (16mm), 絞りF5
Canon EOS 6D
Vixen GP赤道儀にて追尾
ISO1600, 7分露出 x3コマ コンポジット (星空)
ISO1600, 7分露出 x2コマ コンポジット (地上部)をレイヤー合成
乗鞍高原にて撮影
Adobe Lightroom CC, Photoshop CCによる画像処理