≪私の師匠≫

「私の先生」

最初に、料理の楽しさを教えてくれたのは、壇一雄氏でした。
形にとらわれずに、全ての料理を自分のスタイルに直して、楽しく作り、楽しく食するという自由な精神を教えられました。

辻嘉一氏からは、料理に対する真摯な姿勢と高度な技術。

ブリア・サヴァランからは料理に対する、あくなき熱意。

湯木貞一氏からは、一つ一つの食材に関する知識。

北大路魯山人氏からは、料理は感性である、という事を。

丸元淑生氏からは、料理は科学的でなくてはならないと言うこと。

森須滋郎氏からは、想像力と工夫の楽しさを。

陳健民氏には担担麺の香りを。

そのほかにも、たくさんの先生が、私の料理の世界を広げてくれました。


私はたくさんの先生に教えられたことを、少しずつジグソーパズルのようにつなぎ合わせては料理をしています。


ひょっとすると、私が工夫したと思っていることも、過去のどこかで誰かに教えられたことなのかもしれません。

諸先生方に感謝,感謝。


            瀬佐味亭店主
                  浅見