環境と社会(オムニバス)



「環境と社会」は、5人の教員が話題提供をしながら、「環境」と「社会」の相互作用に着目して過去から現在、未来にわたる環境を考えていく科目です。

 

<担当教員>

堀越篤史(分子)、堀内則量(原子力)、山崎 昶(化学)、倉田薫子(生物)、萩谷 宏(地学)

 

<シラバス>

1.イントロダクション        (堀越)

2.人間の生活とエネルギー消費    (堀内)

3.地球温暖化防止における原子力の役割(堀内)

4.資源の活用と環境影響       (堀内)

5.環境問題の歴史1         (山崎)

6.環境問題の歴史2         (山崎)

7.環境と生態系1          (倉田)

8.環境と生態系2          (倉田)

9.環境と生態系3          (倉田)

10.科学技術と社会1        (萩谷)

11.科学技術と社会2        (萩谷)

12.科学技術と社会3        (萩谷)

13.地球温暖化問題1        (堀越)

14.地球温暖化問題2        (堀越)

 

時限:金曜5限、312教室

成績評価:各担当者の評価点の総和

 

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環境と生態系(倉田担当分)授業記録

 

■第1回―「生物多様性ってなに?」

 

既知の生物種数は150万種(うち昆虫が約75万種)未知のもの含めると推定数千万種〜1億種以上

近年の絶滅の状況:6500万年前は1000年に1種、1975年で1年に1000種、現在1年に4万種!

 

*なぜ地球上にはたくさんの生物がいるのか?

―環境適応や生存競争を経て、「現在の環境に合うものが今、地球上に存在している」

 地球上にさまざまな生物が棲めるということは、環境が多様であり、生物同士が互いに関係しながら「地球」という生態系を保っているということ

 

「3つの生物多様性」

生態系の多様性―生物の棲息する環境がバラエティに富んでいること(ex. 沙漠、熱帯林、草原、、、)

種多様性   −「生物種」がたくさんあること(ex. クジラ、鳥、ヘビ、ネズミ、昆虫、人、、、)

遺伝子の多様性―種の中で様々な環境に対応できる遺伝子が豊富にあること(ex. 乾燥に強い、虫に食われにくい、、、)

 

種多様性を維持するためには」

多様な環境を維持する(生態系の多様性)→生物学的に豊かな環境が維持される(=人間が暮らしやすい)

多様な遺伝子を維持する(遺伝子の多様性)→更なる進化のきっかけがたくさんある(=絶滅の可能性が低い)

→「3つの多様性」が密接に関連している

 

Q1)生物多様性はなぜ大事なのか?

Q2)生物多様性は、人間の生活とどのように関連しているのか?

 

 

■第2回―「生態系に異変が!?」

 

*環境が破壊されると何が起こるのか?―生態的多様性は?種多様性は?遺伝的多様性は?

 

「環境破壊の例」

物理的破壊:森林の伐採、鉱山開発、焼畑農業、プランテーション、リゾートや道路の建設

化学的破壊:農薬・殺虫剤などの汚染

生物学的破壊:外来種の侵入・蔓延

 

破壊の現場から(1)南米アマゾン:森林の不法伐採、農業、国の発展、輸入国としての立場

破壊の現場から(2)カナダバンクーバー島:不法伐採、おカネ、、、

破壊の現場から(3)ニューカレドニア:脆弱な生態系、山が死んで海も死んだ、鉱物資源の利用

 

Q)我々の生活とどのように関係があるのか、何がどのように問題なのか、対処法は?

 

「環境が破壊されると」

・生物の住処(地域生態系)の破壊→生態系の多様性の低下

・個体数の減少→遺伝的多様性の低下

・種数の減少→種多様性の低下

 

※近交弱勢、周辺効果、遺伝的浮動 =絶滅の連鎖

(それぞれの単語については講義内で説明した)

 

「生物多様性問題の難しさ」

現状把握が不十分、予測不可能性、多様性の価値が多面的、多様性と生産性の共存、経済・社会の問題、、、

 

「環境に優しい」は本当に「環境に優しい」のか?

ヤシの実洗剤、バイオエタノール、省エネ家電に買い換える、ぬくもりある木の家、、、

―――見えないだけで作られるまでに大量の破壊が起きている可能性がある。

 

 

■第3回―「環境を“保全”する」

 

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